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N Delete(エヌデリ) — ファイル多重上書き削除の試作ツール

対象ファイルを複数回上書きしてから削除し、処理内容をテキストで記録する Rust 製デスクトップ試作ツールです。上書き回数は設定でき、既定値は3回です。ストレージや運用による限界があるため、完全消去・法令適合・監査証明を保証するものではありません。

Project snapshot

この実装で扱ったこと

Stack
  • Rust
目次 9 sections
  1. N Delete とは
  2. なぜ「上書き削除」が必要か
  3. 主な機能
  4. 複数回上書き削除
  5. 処理記録の出力
  6. シンプルな 4 ステップ操作
  7. こんな方におすすめ
  8. Rust 製・オープンソース
  9. 入手する

N Delete とは

ファイルを「削除」しても、ストレージ上のデータが直ちに読めなくなるとは限りません。N Delete(エヌデリ) は、対象ファイルを複数回乱数データで上書きしてから削除する Rust 製の試作ツールです。

ソフトウェアエンジニア 寺島和宏 (howlrs) が開発・公開しているこのツールは、Rust で実装されており、オープンソース(MIT License)で提供されています。

なぜ「上書き削除」が必要か

通常の削除では、ファイルシステムの状態やストレージの実装によってデータの扱われ方が異なります。上書き削除は一つの手段ですが、すべての媒体・構成で復元不能にできるものではありません。

N Delete は削除前にファイル内容を複数回ランダムデータで上書きする処理を実装しています。処理結果は利用者自身で確認してください。

主な機能

複数回上書き削除

上書き回数は設定できます(既定値は3回)。ただし、回数を増やしても完全消去の保証にはなりません。特に SSD、TRIM、有効なウェアレベリング、スナップショット、バックアップ、クラウド同期や暗号化ストレージでは、意図した上書きがすべての複製・物理領域に及ばない場合があります。

処理記録の出力

処理後に「いつ・どのファイルを・何回上書きして削除したか」を示すテキストを出力します。これはアプリが実行した処理の記録であり、消去の完全性、法令適合、監査要件への適合を証明する文書ではありません。

シンプルな 4 ステップ操作

操作フローは非常にシンプルです:

  1. パスの入力 — 削除したいファイルのパスを指定する
  2. 解析 — 対象ファイルの情報を確認する
  3. 削除実行 — 上書き&削除を実行する
  4. 結果確認 — 完了状態と処理記録を確認する

難しい設定はありません。ファイルを指定して実行するだけです。

こんな方におすすめ

  • 上書き削除の実装を検証・学習したい方
  • 単一ファイルに対する処理記録を手元に残したい方
  • 自身の保存環境の仕様を理解したうえで利用・検証できる方

Rust 製・オープンソース

N Delete は Rust で実装されており、高速かつメモリ安全な動作が期待できます。ソースコードは GitHub で公開されており、MIT License のもと自由に利用・改変できます。

コードを読んで動作を確認したい方、自分の環境向けにビルドしたい方も歓迎です。howlrs のオープンソースへの取り組みの一環として、透明性を大切にしています。

入手する

github.com/howlrs/ndelete_rs からソースコードの取得やリリースバイナリのダウンロードができます。

重要な情報の廃棄や法令対応には、媒体、バックアップ、クラウド同期を含む運用全体を確認し、必要に応じて組織の規程や専門家の判断に従ってください。

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