N Delete(エヌデリ) — 削除証明書付きの安全ファイル完全消去アプリ
N Delete とは
ファイルを「削除」しても、実際にはデータが残っている——そのことを知っているエンジニアや情報セキュリティを意識するユーザーにとって、確実な消去手段は常に必要です。N Delete(エヌデリ) は、対象ファイルを複数回乱数データで上書きしてから削除するデスクトップアプリです。
ソフトウェアエンジニア 寺島和宏 (howlrs) が開発・公開しているこのツールは、Rust で実装されており、オープンソース(MIT License)で提供されています。
なぜ「上書き削除」が必要か
通常のファイル削除では、OSはファイルのインデックスを消すだけで、ストレージ上のデータ本体はそのまま残っています。特殊なツールを使えば復元できてしまうため、機密文書・個人情報・認証情報などを含むファイルはただ削除するだけでは不十分です。
N Delete は削除前にファイルの内容を複数回ランダムデータで上書きすることで、復元を極めて困難にします。
主な機能
複数回上書き削除
消去の強度は回数で設定できます。1回でも効果はありますが、より高いセキュリティが必要な場合は回数を増やすことで対応できます。DoD 5220.22-M などのセキュア消去基準に習ったアプローチです。
削除証明書の出力
消去が完了すると削除証明書が出力されます。「いつ・どのファイルを・何回上書きして削除したか」が記録されるため、コンプライアンス要件がある業務環境でも証跡として活用できます。監査対応や社内ルールの証明に役立つ機能です。
シンプルな 4 ステップ操作
操作フローは非常にシンプルです:
- パスの入力 — 削除したいファイルのパスを指定する
- 解析 — 対象ファイルの情報を確認する
- 削除実行 — 上書き&削除を実行する
- 結果確認 — 完了状態と証明書を確認する
難しい設定はありません。ファイルを指定して実行するだけです。
こんな方におすすめ
- 機密情報を含む業務ファイルを安全に廃棄したいビジネスパーソン
- 端末の売却・廃棄前に個人データを完全消去したい方
- GDPR や個人情報保護法への対応で消去証跡が必要な組織
- セキュリティ意識の高いエンジニアや IT 担当者
Rust 製・オープンソース
N Delete は Rust で実装されており、高速かつメモリ安全な動作が期待できます。ソースコードは GitHub で公開されており、MIT License のもと自由に利用・改変できます。
コードを読んで動作を確認したい方、自分の環境向けにビルドしたい方も歓迎です。howlrs のオープンソースへの取り組みの一環として、透明性を大切にしています。
入手する
github.com/howlrs/ndelete_rs からソースコードの取得やリリースバイナリのダウンロードができます。
ファイルを捨てるなら、ちゃんと捨てる——N Delete はそのシンプルな信念で作られたツールです。